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アメリカの不動産売買契約

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日本とアメリカの不動産売買契約は若干違っています。

最も大きな違いは、いわば分業制ともいえる部分です。

アメリカの不動産売買には、以下の会社が関わってきます。

1.不動産業者
2.エスクロー会社
3.インスペクター

不動産業者は、物件を広告し、購入希望者を募ります。
購入希望者が現れ、価格交渉も合意を見ると、契約締結となります。
ここで、エスクロー会社の出番です。
エスクロー会社は、第三者の立場で、契約がスムーズに行われるよう仲立ちを行います。
日本の司法書士は、契約決済に立会、代金授受を見届けて登記を代行するだけにとどまるのに対し、アメリカのエスクロー会社の場合は、すべてが終了するまで、書類や代金を預かります。
また、この段階で、インスペクション業者に、不動産に付随する上下水道、住宅設備機器、白蟻の被害、など多くの項目に対する調査を依頼します。

日本の場合は、不動産売買契約に係わるのは、売主、買主、不動産業者、司法書士だけです。

多くの会社が関わることにより、より安全な不動産取引を目指すのが、アメリカの不動産取引でしょうが、このことによりトータルで必要になる経費は、日本に比べ大きなものになるでしょう。

ただし、不動産業者としては、調査に対する手間と責任が省かれるアメリカ方式も一理あるような気もします。

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